水分計の必要性

水分計による樹脂乾燥の管理は製品品質やコスト削減に大きく貢献します。
水分計の必要性は、原材料などのその後の乾燥工程や、製品の成形に大きく影響されます。成形不良を防ぎ、高品質な製品の為に今や水分管理は欠かせないものとなっております。
水分計の種類
乾燥法、カールフィッシャー法、誘電率法、赤外線吸収法、中性子水分計、などあります。これらの測定方法の主として乾燥法、カールフィッシャー法が多く用いられております。
カールフィッシャー法
- カールフィッシャー法はよう素などを含む試薬を用いて、定量的に測定を行う電気化学的な測定方法です。
- 一般的なカールフィッシャー用の測定試薬には有害物質が含まれています。最近では無害の試薬も出回っていますが、これは測定精度に劣る場合があります。
- カールフィッシャー法は数ppmから100%H20まで測定出来ますが、操作方法が難しく測定者や測定場所も限られる場合があります。
乾燥法
サンプルを密閉器内で過熱し、水分を蒸発させるとその分だけサンプルの重量は軽くなります。そこから水分量を求める方式です。

- 加熱により軽くなった分を全て水分として計算されます。その為水分以外の物質が蒸発した場合、正確な測定ができません。
- この方式は全体的に測定精度が低く、比較的多めの水分量を持つサンプルに向いています。食品などに使われる場合が多いです。
赤外線吸収法
赤外線により、加熱乾燥させ質量変化を測定し水分率を求めます。
水の分子が近赤外線の特定波長を吸収する特徴を利用した水分計です。
- 装置は小型でオンラインで利用できますが、ポリマーの乾燥状態を測定する精度はありません。
- 色により、測定毎に較正が必要です。
ポリマー用水分計
- 測定に使用するサンプル量はおよそ10gです。これだけの量があれば乾燥機内のサンプルの乾燥状態を代表していると考えられます。 この為サンプルの乾燥状況の差による個体差が最小限に抑えられ、再現性が高くデータの信頼性も向上します。
- 本体以外の付属品はありません。持ち運びが出来ますので研究室だけでなく工場内に持ち込んで測定が可能です。例えばカートに乗せて乾燥機のすぐそばで測定する事も出来ますので、サンプルを持ち運ぶ途中で吸湿してしまう事も避けられます。
- 材料乾燥度を一定化できるだけでなく、樹脂乾燥装置の性能確認もできるため、稼動コストの高い樹脂乾燥装置で発生する無駄を省く事が可能である。化学反応を利用しての水分測定であり、加熱重量法のように樹脂の揮発成分」などによる測定誤差がない。
- 試薬の保管、使用後の廃棄が簡単です。樹脂の揮発性物質に影響を受けず高精度な測定が可能です。
- 操作が簡単なため、専用のオペレーターを必要としません。

